
信じられない発言が飛び出した!
公明党の斉藤鉄夫代表が、中国によるレーダー照射問題について「王毅外相が世界各国を回って立場の理解を求めている」と中国の外交活動を評価し、「日本は努力が足らないのでは」と自国を批判した。
加害国の外交を評価し被害国を批判する倒錯
1月5日の公明党仕事始め式で、斉藤代表はレーダー照射問題に触れた。その内容は耳を疑うものだった。
中国が海上自衛隊の護衛艦に火器管制レーダーを照射した事案は、明確な挑発行為だ。国際法上も極めて危険な行為とされ、一歩間違えば武力衝突につながりかねない。日本は被害国であり、中国は加害国である。この構図は揺るがない事実だ。
ところが斉藤代表は、王毅外相が世界各国を回って「中国の立場の理解を求める行動」をしていると、まるで中国の外交努力を称賛するかのような発言をした。そして日本については「国際社会の理解を得る努力が足らないのでは」と批判したのである。
これは完全に立場が逆転している。加害国である中国が自らの正当性を主張して回る、いわゆる「告げ口外交」を肯定し、被害国である日本の対応が不十分だと指摘する。公党の代表として、あってはならない発言だ。
レーダー照射は明白な国際法違反
改めて確認しておきたい。中国によるレーダー照射は、単なる外交的な見解の相違ではない。
火器管制レーダーの照射は、攻撃の一歩手前の行為だ。相手艦船を狙い撃ちするための準備動作であり、国際的にも重大な挑発行為として認識されている。わたしたちの海上自衛隊員が、実際に生命の危険にさらされたのである。
この事実を前に、日本政府が国際社会に訴える努力をすべきなのは当然だ。しかしそれ以前に、中国が謝罪し再発防止を約束すべき事案だ。
ところが中国は謝罪するどころか、王毅外相が世界を回って自国の正当性を主張している。
斉藤代表はこの中国の行動を「努力」と評価した。
そして日本に対しては、もっと国際社会への働きかけをすべきだと注文を付けた。順序が完全に間違っている。
まず批判すべきは、レーダー照射という危険な行為を行い、その後も居直りを続ける中国ではないのか?
公明党代表として、同盟国や友好国に日本の正当性を訴えるよう政府に求めるならわかる。
だが、加害国の外交活動を評価するような発言は理解に苦しむ。
わたしは無党派だが、公明党が中国との関係を重視してきたことは知っている。日中友好を大切にすること自体は否定しない。
しかし友好と国家の安全保障や国民の生命を守ることは別次元の話だ。
斉藤代表は「公明党がこれまで中国と培ってきた信頼関係をベースに理解を促す努力をする」とも述べた。
中国に理解を促すのは結構だが、その前提として日本の立場を明確に主張することが必要だろう。
ところが今回の発言は、中国の行動を評価し日本を批判する内容になっている。これでは中国に理解を促すどころか、中国の主張を後押しする形になってしまう。
公明党は連立政権の一翼を担う与党だ。その代表の発言は、日本政府の姿勢として受け止められかねない。
国際社会から見れば「日本の与党内部からも、中国の主張に理解を示す声が出ている」と映る可能性がある。
これは日本の国益を大きく損なう発言ではないか。
斉藤代表は「中道勢力としての役割を果たす」とも述べた。中道というのは、どちらの立場にも与さず公平に判断することではない。
国民の安全と国益を守るという基本を踏まえた上で、現実的な外交を進めることだ。きょうの発言は、その基本から外れていると言わざるを得ない。
日本の政治家として最優先すべきは、国益を第一に考え自国民の生命と安全を守ることだ。
中国との友好関係も大切かもしれないが、それは日本の正当な立場を犠牲にして得るものであってはならない。
わたしたち国民は、政治家がどの国を向いて発言しているのか、しっかり見ていく必要がある。
公明党は中国・韓国・北朝鮮にしか目を向けていないのは確かだ。

