ヘッダー画像

全てのページに広告を含みます 中国

中国共産党に忠誠を誓うメイリアほか日本人歌手・俳優が象徴する悲しき現実

メイリア中国

クリックすると笑顔になれます

保守ランキング

にほんブログ村

フォローすると幸せになれます

12月19日、中国駐日本大使館の五星紅旗の前で満面の笑みを浮かべる日本人女性がいた。

その姿をわざわざSNSで全世界に発信したのである。

この行動の政治的意味を、わたしたちは見過ごしてはならない。

歌手のメイリアさんが中国のSNS「Weibo」に投稿した写真は、まさに衝撃的だった。

大使館を訪問できたことを「非常に光栄」「貴重で忘れがたい思い出」と綴り、中国国旗を背景に記念撮影。
この投稿が中国で大きな反響を呼んだことは想像に難くない。なぜなら、彼女には328万人というフォロワーがいるからだ。日本人としては驚異的な数字である。

しかも、このタイミングが問題なのだ。高市早苗首相が台湾有事における存立危機事態の認識について発言した直後。
日中関係が急速に冷え込み、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけ、日本のイベントが次々と見送られているさなかでの行動だった。

メイリア中国国旗

328万の影響力が生む政治的インパクト

メイリアさんは11月18日にも「中国は私にとって第二の故郷であり、私は永遠に一つの中国を支持する」とWeiboで表明していた。さらに「中国の友人たちは皆私が大切に思う家族」「中国を愛している」と続けた。その約1カ月後の大使館訪問である。

一つの中国原則とは、中華人民共和国が主張する「台湾は中国の一部」という考え方だ。これを支持するということは、台湾の民主主義と自由を否定することにつながる。日本政府の立場とも異なる。それを328万人のフォロワーに向けて発信する意味を、彼女は理解しているのだろうか。

中国共産党にとって、これほど都合の良い宣伝材料はない。日本人の人気歌手が自ら進んで中国支持を表明し、大使館を訪問し、その様子を発信してくれるのだから。極めて教科書的な対外宣伝の成功例といえる。

参考記事によれば、同じく中国で活動する日本人俳優のHAOGO(浩歌)さんも同様の声明を出したという。彼らにとって、これは芸能人生をかけた「踏み絵」なのかもしれない。中国で活動を続けるためには、政治的立場を明確にせざるを得ない現実がある。

メイリア中国国旗2

個人の自由と国家の尊厳の間で

確かに、どこで活動するかは個人の自由である。中国市場で成功を目指すことも、その国の文化を愛することも、誰にも否定できない権利だ。

HAOGOさんが2012年の尖閣諸島国有化後に契約済みのドラマをすべて降板させられた経験は、中国芸能界の厳しさを物語っている。生き残るために政治的声明を出さざるを得ない状況は、同情に値するかもしれない。

しかし、だからといって、日本人が他国の政治的主張を積極的に支持し、それを誇らしげに発信することを、わたしたちは手放しで容認できるだろうか。特に、その主張が日本の同盟国である台湾の人々の自由と尊厳を脅かすものであるとき。

メイリアさんの行動は、中国政府の宣伝活動に利用されている。それが本人の意図であるかどうかは関係ない。

結果として、日本と中国の対立が深まる中で、中国側の主張を補強する材料を提供してしまっているのだ。

彼女が「中国は第二の故郷」と感じることは理解できる。文化交流の担い手として活動することも素晴らしい。

だが、政治的な踏み絵を踏まされ、それを喜んで受け入れる姿を見ると、やはり複雑な気持ちになる。

中国で活動する日本人芸能人が増えることは、本来なら文化交流の発展として歓迎すべきことだ。しかし、その代償として政治的忠誠を求められ、日本の国益に反する声明を出さざるを得ない状況は、健全とはいえない。

香港や台湾の芸能人が、同じタイミングで同じ文章を投稿させられた過去がある。今回の日本人芸能人の動きも、同じ構図に見えてしまう。個人の選択の背後に、見えない圧力があるのではないかと疑わざるを得ない。

わたしたちは、この現実を直視する必要がある。中国市場の魅力と引き換えに、日本人が政治的自由を失っていく姿を。
そして、それが日本の国際的な立場にどのような影響を与えるかを。

個人の自由は尊重されるべきだ。
しかし、その自由が他国の政治的プロパガンダに利用され結果として日本の国益を損なう時
わたしたちは声を上げるべきではないだろうか。

悲しいのは、中国共産党に忠誠を尽くす日本人の存在ではない。

そうせざるを得ない状況と、それを当然のこととして受け入れてしまう空気だ。

クリックすると笑顔になれます

保守ランキング

にほんブログ村

フォローすると幸せになれます

-中国