
まさに投票日当日の朝、有権者がこれから投票所に向かおうとするその時間帯に
TBS「サンデーモーニング」は特定政党への攻撃的な放送を行った。
今朝、何気なくテレビをつけて愕然とした。
画面には「円安ホクホク」「裏金」「統一教会」といったテロップが並んでいる。
高市首相の発言を切り取り、労働者の苦しい声を対比させ
これでもかと政権批判を重ねていく。
選挙投票日当日にここまで露骨な放送をするのか。
開いた口がふさがらない。
発言の真意を歪める切り取り報道
そもそも高市首相の「ホクホク」発言とは何だったのか。
1月31日、川崎市での応援演説でこう語っている。
「円安だから悪いって言われるけれども、輸出産業にとっては大チャンス」
「外為特会の運用が今ホクホク状態です」
「だから円高がいいのか、円安がいいのか、わからない」
「為替が変動しても強い日本の経済構造を一緒に私はつくりたい」
つまり、円安にはプラス面もマイナス面もあるという事実を述べた上で、為替変動に左右されない強い経済を目指すという文脈での発言だった。
にもかかわらず「ホクホク」の部分だけを切り取って
あたかも物価高に苦しむ国民を嘲笑しているかのように報じる。
これは悪意ある印象操作ではないか。
高市首相は2月1日、自身のXで釈明している。
「円高と円安のどちらが良くてどちらが悪いということではなく、為替変動にも強い経済構造を作りたいとの趣旨で申し上げた」と。
しかし、サンモニはこうした釈明など存在しないかのごとく、一方的な批判を続けた。
公選法違反ではないのか?という素朴な疑問
X上では自民党の福島県議をはじめ、多くの視聴者から「これは選挙介入では」「公職選挙法違反ではないか」との声が噴出している。
数千の「いいね」を集める投稿も相次いだ。
「選挙日当日に高市発言批判。あの発言の意図は為替に影響されない強い経済にする事だろ?偏向報道も大概にしろ」
「SNSは規制しといてテレビは大丈夫って何が違うの?」
こうした声は、ごく自然な反応だと思う。
法的な観点からいえば、放送は公職選挙法の直接的な規制対象ではない。
公選法151条の3では「選挙に関する報道又は評論」の自由が認められている。
だが、これは無制限の自由を意味するわけではない。
放送法4条では「政治的に公平であること」が求められている。
BPO(放送倫理・番組向上機構)も、選挙報道には「量的公平」より「質的公平」が重要だと指摘してきた。
政策の内容や問題点など、有権者の選択に必要な情報を偏りなく報道すること。
明確な論拠に基づく評論をすること。
それが求められているはずだ。
投票日当日の朝、有権者が判断を下す直前のタイミングで一方的な与党批判を並べ立てる。
これが「質的公平」と言えるだろうか。
わたしには到底そうは思えない。
テレビの影響力を忘れてはいけない
「もうテレビの影響力なんて大したことない」という声もある。
確かにネット世代にとって、テレビは絶対的な存在ではなくなった。
でも、日曜の朝にテレビをつけている世代は確実に存在する。
投票に行く前、何気なく見た番組の印象は、少なからず投票行動に影響を与えうる。
あるX投稿者はこう皮肉っていた。
「サンデーモーニングがここまで必死に避けたい方向なら、日本にとっては最善の方向なんだろう」と。
痛烈だが、的を射た指摘かもしれない。
問題の本質は、テレビ局が自らの政治的立場を隠さなくなっていること。
報道機関としての矜持はどこへ行ったのだろう。
「公平な報道」という建前すら、もはや守る気がないように見える。
視聴者いや、国民は馬鹿ではない。
切り取り報道の手法も印象操作のテクニックも、もう見抜かれている。
それでもなお、投票日当日にこうした放送を平然と行う神経。
理解に苦しむ。
わたしは特定の政党を支持しているわけではない。
ただ、フェアであってほしいだけ。
批判するならきちんと文脈を踏まえて反論の余地も残して。
それが報道機関のあるべき姿ではないか。
きょう日本では民主主義の根幹である選挙が行われている。
有権者一人ひとりが、自らの意思で投票先を決める。
その大切な判断を偏った報道で歪めようとする行為は
民主主義への冒涜そのものだ。



コメント