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中国共産党独裁政治の波紋が奪った1万4000人の笑顔 浜崎あゆみが示した日本人アーティストの覚悟

浜崎あゆみ

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誰も幸せにしない報復の連鎖

日中の政治的緊張が、また罪のないファンたちから楽しみを奪ってしまった。

浜崎あゆみさんの上海公演が公演前日の11月28日に急遽中止となり、1万4000人のファンが会場で歌手に会うことを許されなかった。

この背景にあるのは、高市早苗首相の台湾有事をめぐる国会答弁だ。

しかし、わたしたち一般の国民からすれば、政治家の発言と音楽ファンの楽しみに、いったいどんな関係があるというのだろう。

報道によれば、11月7日の衆院予算委員会で高市首相は「戦艦を使って武力の行使を伴えば、どう考えても存立危機事態になり得る」と答弁した。

これが中国側の反発を招き、ゆずやももいろクローバーZ、JO1など日本人アーティストの中国公演が次々と中止に。

まるでドミノ倒しのように、エンターテインメントの世界が政治に巻き込まれていく。観光業や輸出業への影響も懸念されているという。

政治の応酬のしわ寄せが、なぜ文化交流の場に及ぶのか。この構図を見ていると、やりきれない気持ちになる。

プロフェッショナルとしての誇り

それでも、浜崎さんの対応には胸を打たれた。日本と中国のスタッフ総勢200名が5日間かけて組み上げたステージを前に、中止要請を受けた浜崎さん。彼女は「自分の知識が無い部分へ口出しするつもりはありません」と、政治的発言を避けつつ、スタッフやファンへの申し訳なさを率直に表現した。この言葉選びの慎重さ、大人の対応だと感じる。

さらに驚くべきは、中止決定後の行動だ。浜崎さんは無観客の状態で、1曲目からアンコールまで本番と全く同じ気持ちでステージをまっとうしたという。観客がいなくても、会えるはずだった1万4000人のファンに向けて全身全霊でパフォーマンスを届ける。

これぞプロフェッショナルの姿勢だろう。単なる仕事としてではなく、表現者としての誇りを感じさせる行動だ。

エンターテイメントの本質を見つめて

浜崎さんは公演中止後、「エンターテイメントは人と人をつなぐ架け橋であるべき」「自分はその架け橋を作る側でありたい」と投稿した。まさにその通りだとわたしは思う。音楽やエンタメは、国境や政治体制を越えて人々の心をつなぐ力を持っている。それを政治の道具にしてしまえば、文化交流の意味が失われてしまう。

中国政府による日本人アーティストの公演中止要請は、「不可抗力」という曖昧な理由で説明されている。しかし本当にそうだろうか。高市首相の発言に対する報復措置として、無関係なアーティストやファンを巻き込むやり方は、決して「不可抗力」などではない。意図的な圧力と言わざるを得ない。

同時に、わたしたちは政治家の発言の重みについても考える必要がある。国会答弁は国内向けのパフォーマンスではない。国際社会が注視する場であり、一言一句が外交に影響を与える。

歴代の総理大臣が台湾有事について明言を避けてきたのには理由があったはずだ。安全保障は重要だが、発言のタイミングや表現の選び方も同じくらい大切なのではないか。

ファンからは「これもう伝説」「本物の一流アーティスト」と浜崎さんへの称賛の声が上がっている。政治の犠牲になりながらも、アーティストとしての矜持を失わなかった彼女の姿勢に、多くの人が心を動かされたのだろう。

わたしたちが望むのは、政治の対立ではなく、人と人とのつながりだ。浜崎さんが語ったように、エンターテイメントが架け橋となり、国境を越えて人々が笑顔になれる社会。

それを守るために、政治はもっと慎重であるべきだし、文化を政治の道具にする行為にも毅然とした態度で臨むべきだ。1万4000人の笑顔を奪った今回の出来事を、わたしたちは忘れてはならない。

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