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偽善と言われても行動する勇気 指原莉乃さん1000万円寄付が示す真の郷土愛

指原莉乃

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有名人の寄付行為を目にするたび「売名だ」「偽善だ」と批判を耳にする。

でも、本当にそうだろうか?

大分市佐賀関で起きた大規模火災に対し指原莉乃さんが即座に1000万円を寄付したというニュースを見て

わたしは深く考えさせられた。批判を恐れず行動できる人がどれだけいるだろうか

被災地に即座に駆けつける姿勢の価値

11月18日に発生した大分市佐賀関の火災は、想像を絶する規模だった。約180棟が焼け東京ドーム1個分にあたる約5万平方メートルが焼失。2人が死傷し約130世帯が被災した。

家を失い思い出の品々を失い明日からの生活に途方に暮れる人々がそこにいた。

指原さんは大分市出身のタレントとして2014年に観光大使を務め、2019年には県警の交通安全キャンペーンにも出演している。

つまり、故郷への思いを言葉だけでなく継続的な行動で示してきた人。

そして今回も、被災の報を受けてすぐに行動に移した。この決断の速さと実行力こそが、わたしたちが学ぶべきものではないだろうか。

1000万円という金額は一般的な会社員の年収の何倍にもあたる。

簡単に出せる額ではない。それでも彼女は迷わず寄付を決断した。

過去にも2020年の九州豪雨では、大分県に1000万円、日本赤十字社に1000万円の計2000万円を寄付している。

一度きりの話題作りではなく困っている人がいれば手を差し伸べ続けてきた実績がある。

批判を恐れて何もしないより行動する勇気

ネット上では必ずと言っていいほど「あの人にとっての1000万円は、わたしたちにとっての1000円だ」という声が上がる。確かに収入の規模は違うだろう。でも、だからといって寄付の価値が下がるわけではないはずだ。

むしろ、収入が多いからこそ社会に還元しようとする姿勢を、わたしたちは評価すべきではないだろうか。

「公表するのは売名行為だ」という批判もある。しかし、著名人が寄付を公表することで、世間の注目が被災地に集まり、支援の輪が広がることだってあるのである。実際、大分市の関係者も「影響力のある人。

これをきっかけに支援の輪が広がってくれれば」と期待を寄せている。

偽善だと批判されても、自己満足だと言われても、その1000万円に助けられる人が確実にいる。

被災して家を失い、生活を立て直すための資金に困っている人々にとって、批判する人の言葉よりも、実際に届く支援金のほうがはるかに価値があるはずだ。

批判する人たちの多くは、自分自身は何も行動していないのではないか。批判するのは簡単である。

でも、自分の財産から1000万円を出すという決断をし、実際に行動に移すことは簡単ではない。

口先だけの批判よりも、たとえ不完全でも実際に手を差し伸べる行動のほうが、はるかに尊いのではないだろうか。

若い世代の寄付活動が増えているという事実も心強い。HIKAKINさんが1億円、はじめしゃちょーさんが1000万円をコロナ医療支援に寄付したように、20代から30代の著名人が積極的に社会貢献している。

これは日本の未来にとってとても明るい兆しだ。

指原さんの行動が示しているのは、完璧な善意でなくてもいい批判されても構わない、それでも困っている人がいたら手を差し伸べるという姿勢。

わたしたち一人ひとりが同じ金額を寄付することは難しくても、自分にできる範囲で行動することはできる。100円でも、500円でも、被災地への思いを形にすることはできる。

大規模な災害が起きたとき、テレビは一時的に報道するが、すぐに別のニュースに移ってしまう。でも、被災地の復興には長い時間がかかる。継続的な支援が必要。指原さんのように、故郷への愛を言葉だけでなく実際の行動で示し続ける姿勢こそ、わたしたちが見習うべきものだろう。

批判を恐れて何もしない人より、批判されても行動する人のほうが、社会を前に進めることができる。

それを改めて教えてくれた、指原莉乃さんの1000万円寄付。

わたしたちも自分にできる支援を考えてみる時なのかもしれない。

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