
18歳から29歳までの支持率がゼロパーセント!
この数字が物語るのは、立憲民主党の危機的状況である。
高市早苗内閣が発足以降、安定した高支持率を維持し、若い世代から「サナ活」というムーブメントまで生まれている今、野党第一党である立民の惨状は目を覆うばかりだ。わたしたち有権者として、この現実をどう受け止めればいいのだろう。
若者に見放された立憲民主党
若い世代が高市首相のファッションや持ち物をまねする現象が広がっている。これは単なる流行ではなく、政治家としての資質や姿勢に共感が集まっている証拠だろう。一方で立民は、若者の「推し」の対象にすら入れていない。この差は何を意味するのか。
政党が若い世代から支持されるには、彼らの関心事や価値観に寄り添う姿勢が不可欠である。ところが立民からは、若者の未来を真剣に考える具体的なビジョンが見えてこない。建設的な政策論争よりも、政権批判ばかりに終始する姿勢が、若い世代の心を遠ざけているのではないだろうか。
SNSでネガティブな炎上事案ばかりが目立つのも、深刻な問題だ。若者はソーシャルメディアを通じて政治情報を得る機会が多い。そこで立民が発信する内容が批判や揚げ足取りばかりでは、建設的な議論を求める若い有権者から見放されても仕方がない。
岡田発言に見る体質の問題
特に象徴的だったのが、岡田克也前幹事長による「国民感情をコントロール」という発言である。民主主義国家において、国民感情をコントロールするなどという発想は、あってはならないものだ。
この発言は、立民が国民を下に見ているのではないかという疑念を生んでいる。有権者は操作や誘導の対象ではなく、政治家と対等な関係で政策を判断する存在である。この基本的な認識が欠けているとしたら、支持を失うのは当然の帰結だろう。
「シルバー政党化」という指摘も、立民が抱える構造的な課題を浮き彫りにしている。高齢者層に偏った支持基盤では、社会全体の多様な声を代弁できない。若い世代の雇用、教育、将来の社会保障といった切実なテーマに真摯に向き合わなければ、野党第一党としての役割を果たせまい。
わたしたちが求めているのは、与党を監視し、政策で競い合う健全な野党である。
批判のための批判ではなく、国民生活を豊かにする対案を示してほしい。
立民が本気で若い世代の支持を取り戻したいなら、まずは国民の声に耳を傾ける謙虚さから始めるべきだろう。

